CURRICULUM POLICY教育内容

JABEE認定「化学工学コース」

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 このプログラムは、JABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education,日本技術者教育認定機構)の基準を満たすために、当学科が皆さんに提供しているものです。当学科はこのプログラムをJABEEに申請し、認定を受けました。  その認定教育プログラム名は「化学プロセス工学コース」です。このプログラム修了生は十分な能力を持っている者として諸外国でも評価されることになります。また、「技術士」の第一次試験が免除され修習技術者になることができます。(2018年度入学生より「化学プロセス工学コース」から「化学工学コース」に変更)

JABEEについて

 JABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education、日本技術者教育認定機構)は日本の技術者教育プログラムの審査、認定機関です。その審査は]ABEEが設定する審査基準によって行われ、国際的相互認定を念頭に置いたものです。技術者教育課程の国際的相互認定はワシントン・アコードに加盟するアイルランド、アメリカ、イギリス、インド、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、スリランカ、台湾、トルコ、日本、ニュージーランド、マレーシア、南アフリカ、ロシアの固と地域間で行われ、それらの認定機関で認定された教育プログラムが冊子で世界中に流布されています。]ABEEはワシントン協定に、2005年に正式加盟しました。  当学科の]ABEE認定コースもリストアップされ、これを修了した学生は、日本国内はもとより、世界各国で仕事をする場合に、認定プログラム修了生として誇りを 持って臨むことができます。  ]ABEEによる認定プログラム修了生に与えられる特権のもう一つは、技術士法に基づいて、その第一次試験を免除されることです。修了生は大学卒業後直ちに第一次試験合格者と同等とみなされる「修習技術者」を名乗ることができます。さらに、登録すれば国家資格である「技術士補」となり、指導技術士の下で4年間の実務経験を経ることで第二次試験受験資格が得られ、これに合格すれば国家資格である「技術士」となることができます。技術士は、高い技術的能力を持つ者として、産業界では高く評価されています。

化学プロセス工学コースの教育目的(育成しようとする技術者像)

 本プログラム(化学プロセス工学コース)は、日本および、世界において化学技術(ケミカルエンジニアリング)を職業として活躍する人材が身につけるべき教育の内容を示すものである。化学技術者(ケミカルエンジニア)を目指す者に対し、無機化学、有機化学、熱力学、流動・伝熱、化学反応速度、化学反応プロセス、分離プロセス、粉粒体プロセスなどについての基礎的教育を行い、これらについて一定水準以上の能力を修得するプログラムを提供する。それらの能力に加えて、化学技術の社会にもたらす恩恵と影響を評価する能力、地域の技術的諸問題を認識する能力、社会の進展にともなって自己変革を行う能力および技術者として健全な倫理観をもった人材を養成することをもって本プログラムの教育目的とする。

化学プロセス工学コースの学習・教育到達目標(身につけておくべき知議・能力)

このコースでは、科目ごとの成績の他に、学習・教育到達目標に対する達成度の評価を行います。そして、身につけるべき基礎的能力として、次の(A)~(G)の学習・教育到達目標を設定しています。

  • (A) 技術は人類社会のためにあり、その,恩恵や地球環境に及ぼす影響など多面的に物事を考え技術者・指導者として社会に対する責任を自覚する能力
  • (B) 数学、応用数学、物理学、無機化学、有機化学、物理化学、生物学、環境工学、情報処理などの専門の基礎となる知識を修得し、それらを問題解決に応用する能力
  • (C) 物質・エネルギー収支を含む化学工学量論、平衡論、物質・運動量の移動現象論など化学工学の基礎となる知識の修得および工業化学、分離工学、反応工学、粉粒体工学、プロセスシステム工学などの専門知識および実験技術の修得と、それらを問題解決に応用する能力
  • (D) 専門知識を経済性、安全性、信頼性、社会および環境への影響を考慮しながら地域の技術的問題ならびにグローパルな問題解決に応用する能力、デザイン能力、マネージメント能力
  • (E) 工学設計において与えられた条件の変更などによって生じる結果の相違を考察するなど、特にシミュレーション能力
  • (F) 日本語や英語(あるいは他の国の言語でも良い)で論理的な記述や口頭発表ができ、他の人と意見交換ができる能力
  • (G) 図書や文献を調査し、種々の情報媒体に当たって情報を集め、自主的、継続的に自己開発を行う能力

化学プロセス工学コースへの編・転・学士入学について

 化学プロセス工学コースへの編・転・学士入学や転部・転学科の単位認定は以下に示す福岡大学で定められた内規に従って実施します。
 第3条の「学習・教育目標及び成績評価基準」はカリキュラムに記載してあります。  

工学部の日本技術者教育認定機構認定プログラムにおける
編入学、転入学、学士入学、転部・転科学生の単位認定内規

  • 第1条
    この内規は、工学部の日本技術者教育認定機構認定プログラム(以下、「JABEE認定プログラム」という。)において、他の学部・学科及び高等教育機関で取得した単位を認定するための必要な事項を定める。
  • 第2条
    既取得単位のうち、次の各号に定める条件を全て満たしているものについて単位の認定を行う。
    (1)JABEE認定プログラムの規定する学習時間以上の講義が行われていること。
    (2)学習・教育目標、評価方法、評価基準がシラバスに掲載され、その内容に沿って成績評価が行われていること。
    (3)シラバスの学習・教育目標、評価方法、評価基準が、JABEE認定プログラムの該当科目と同等又はそれ以上と認められること。
  • 第3条
    前条の単位認定は、工学部各学科が別に定める学習・教育目標及び成績評価基準に従い行う。附則この内規は、平成20年9月1日から施行する。